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執筆者の写真orutanafamily

「㊗️一般就労おめでとうございます㊗️」

「㊗️一般就労おめでとうございます㊗️」


本日、オルタナ利用者ののっちさんが就労移行支援事業所ココロの学校オルタナを卒業されました。

明日からお仕事スタート‼️

のっちさんのオルタナ最後のプログラム。

それは、今様々な事で悩み、苦しんでおられる方に少しでも「希望」をもっていただき想いをブログにされました。


↓↓↓ 最後まで読んでね。


のっちです。


私が病気を発症したのは、20歳の時でした。

仕事のノルマや、対人関係のストレスが重なり、不眠や、歩いている時ふわふわと浮いた感じがしたり、冷や汗を大量にかいたり、動作や思考が遅くなり、仕事に支障をきたすようになりました。

今までに、経験したことがない症状で、何が起こってるのか分かりませんでした。


どこの科にかかったらいいのか分からず、とりあえずかかりつけの内科にかかりました。

検査の結果異常が見つからず、自律神経失調症を疑われ、心療内科か精神科の受診を勧められ、心療内科を受診しました。


早く病名をつけてもらいホッとしたい気持ちと、「私は、心療内科にかかる人じゃない」という、葛藤がありました。その病院で、うつ病と診断されました。

病院から処方された薬を飲み、仕事を休むことにしました。


最初は薬が合わず、副作用に悩まされました。

布団から起き上がると、回転性のめまいがしだし、起き上がるのも困難な状態になり、ほぼ寝たきり状態になりました。


仕事をする状態ではなくなり、会社を辞め、治療に専念することにしました。

一日中横になって、起きればめまいがして、余計に具合が悪くなりました。

感情のコントロールが利かなくなり、涙が止まらなくなり、自分で自分を制御できていない状態でした。

体力はもちろん、気力も0になり、“廃人”のようでした。


考えが“超”がつくほどネガティブになり、「自分の人生って、何だろう?生きてる意味あるんだろうか?」と考えて、絶望して泣いていました。

「死んだ方が、このつらさから楽になれる」と思っていたものの、実行する勇気はありませんでした。

それからしばらくして、薬が合ってきたのか、少しずつではありますが、起きれる時間が増えてきました。大好きな音楽を聴けるようになったり、1日のうちの何時間かは、座ってすごせるようになってきました。


それから、さらに起きれるようになってきたので、家でできるラジオ体操や、簡単なストレッチなどで体を動かし、落ちてしまった体力を戻すことにしながら、昼夜逆転していた生活を戻す事にしました。それから日中は散歩したり、図書館などで過ごす事を続けていると、体調や気力も戻ってきました。

それから半年経った頃、“人とつながりたい”とゆう意志が出てきました。


その当時お世話になっていたカウンセラーの方にそのことを伝えると、オルタナを紹介して頂き見学に行きました。それから体験→利用と段階を踏んでいきました。 


職員さんもメンバーさんも、とても親切に教えてくれたり話しかけてくれたので、とても入りやすかったのを覚えています。


オルタナでは、生活リズムや体調を整えながら、農園の手入れ、アンガーマネジメント、料理やDIY、ストレス対策や自己表現のしかた、履歴書の書き方や面接の練習をしたり、猫で有名な湯島に泊まりに行ったり、ダンスレッスンがあったり、みんなの前で自分の好きな事をプレゼンしたり、即興芝居をしたり、援農に行ったり、外部の方を招いてお話を聞く“社会人講話”など、幅広く学ばせてもらいました。

特に、「ガチンコ芝居道」「援農」というカリキュラムが印象に残っています。

「ガチンコ芝居道」は、腹式呼吸や滑舌の練習の後、アドリブで演技をしたり、映像に声を付ける“アフレコ”をしました。

人前で発表したり、表現するのも苦手でしたが、殻を破れた気がしました。

「援農」は、知り合いの農家さんの畑に行き、苗の植え付けや草取りをするのですが、陽にあたり土に触れる事で、自然に癒やされ行く前より元気をもらって帰るという感覚がしました。夜はよく眠れました。


朝決まった時間に起き、バランスのとれた食事をとり、日中は、無理しない程度に汗をかき体を疲れさせ、自分の時間を持ち、夜はリラックスして、自然と眠気がきて寝る。そして、パソコンやスマホは極力控え、ボーッとする時間を持つようにしました。

宣伝するわけではないのですが(笑)、オルタナに通い出して、孤独を感じなくなりました。


同じような悩みを持つ仲間と過ごし、職員さんの配慮も細かく、カリキュラムの中で、社会と関わる機会が増えていき、自信もついていきました。


以前は、責任感が人一倍強く、問題が起こると自分に関係ない事でも、自分を罰したり責めたり、何でも完璧にこなそうとして、根を詰め頑張りすぎ、休憩を取らないなど、自分を粗末に扱っていました。

人に頼る事も苦手で、全部自分で背負い込んでしまっていました。 


自分の事が嫌いで、自分の短所しか出てこなかったのですが、長所が多く出るようになりました。

今は、できないことがあったら周りに相談し、「なんとかなるだろう」と楽観的に考えれるようになり、心配事がほとんどなくなりました。

予定は詰め込み過ぎないようにし、優先順位を付け明日に回せるものは回し、意識的に休憩を取るようになりました。


考える前に、とりあえずやってみようと思えるようになり、自分から興味のある場所に行ったり、率先して人に会いに行くようになりました。

今では、仕事に行けるようになりました。

職場の方々が配慮してくださり、とても働きやすく感謝しています。


この2年間で出会えた人達は、私の宝物です。

職員さん、メンバーさん、外部の方々のおかげで、自分を受け入れてもらえる環境に恵まれました。

家でも職場でもない、自分の居場所ができました。

ありがとうございました。


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