社会人講話 訪問看護ステーション Reafくまもと・平島様 中村様
「精神科訪問看護とは?」
本日は、社会人講話プログラムで訪問看護ステーションReafくまもとの平島様と中村様をお招きし「精神科訪問看護について」をテーマにお話しをしていただきました。
前半は「精神科訪問看護のイメージ」をわかりやすい図をもちいて説明してくださいました。
★精神科訪問看護のダム理論★
ダムを体力(ストレス)に例えるとスタミナ「身体的体力」と「精神的体力(メンタル)」の2種類あり、通常のダムの状態と体調が崩れた時のダムの状態をイメージをした図。
ストレスはどこかしらに常に存在するもの。
ダムの水をストレス(基本的欲求)に例え、雨水(悩みなどのストレス)でダムが決壊しないよう放水(溜まったストレス)する方法を知り、当事者の方々と一緒に考え「リカバリーへの道」を歩んでいくことが大切と話されました。
また「元気回復行動計画」「開かれた対話」を中心に、いかに蓄積されたストレスを溜めこまず、より良い方法でストレスを減らすかを学びあいました。
後半はケアについて
「WRAPについて」と「オープンダイヤローグについて」を学びあいました。
WRAPとは「元気回復行動計画」の意味で、自身で元気になる「道具箱」を作り実践していく、セルフプランを意味します。同じくクライシスプランも作成していきます。
オープンダイヤローグは「開かれた対話」を意味します。
この「対話」は、診察室で医師と患者が行う「会話」とは異なり、患者とその家族や友人、精神科医だけでなく臨床心理士や看護師といった関係者が1カ所に集まり、チームで繰り返し「対話」を重ねていくというもの。
最後に精神科訪問看護のお仕事の「やりがい」や「気づき」ついてをお話ししていただきました。
利用者様のリカバリーや少しずつスモールステップを踏まれていく事が嬉しく、また利用者様から得た日々の学びが自身の成長にもつながっていますと話されました。
平島様、中村様
本日は貴重な講話のお時間ありがとうございました。
今後とも宜しくお願い致します。
★Reafくまもと訪問看護とは?★
精神科訪問看護は、精神障がい者の地域生活におけるサポートシステムの1つとして重要な役割を担っています。私たちは、精神障がいをもつ人のQOL(生活の質)を高めるために出来ることを一緒に考え、地域で安心した生活を送るためのサポートをしていきます。地域は自分らしく生活ができる場であると考えます。私たちはその地域に出向くことでその人の暮らしに合った「あんなことがしたい」をサポートする体制を考えます。
また、地域で生活する精神障がい者は、家族や周囲の人と影響し合いながら生活しています。
したがってその家族や周囲の人々、住んでいる地域や職場などの社会環境への働きかけも重要だと考えます。
私たちは、利用者の生活能力や病状の変化を継続的に観察しながら、その時と場に応じて援助のレベルを調整し、極端な増悪を防ぐため予防的に介入しています。
これからも、そのニーズに応じたトータルなアセスメントを行い、直接的な看護の提供から人間関係の調整、必要な社会資源・サービスの導入、家族への相談や支援を行っていきます。
■訪問看護ステーションReafくまもと
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@kumamotoreaf