「シンガーソングライターMICAさん、熊本県議会議員 杉嶌ミカさん・スペシャルLive & トークディスカッション」
テレビCM「つながってく」でおなじみ、また、”シンガー県議”という二刀流でも注目されるMICAさんにお越しいただきました。
「感じたままで聴いてください…」
講話の始めに「♫アメージングふるさと」の歌声が、私たちの心に響いてきました。
音楽には初めて出会った人たちを一つに結ぶ力があると信じている。
選挙中は歌えなかったけれど、やっぱり自分は歌が好き。無心になれる。
自分の作った音楽で皆の共感を呼び、人生に影響を与えられるひとになりたいと願う。
子どもの頃、テレビでフリフリドレスで歌うアーティストを見ては”宇宙人”だと思っていた。
芸能界は無理でも、せめてピアノの先生になれたらな…
中2の時、自作の曲をカセットテープに録音し友人たちに聴いてもらったことがある。
皆が涙を流しているのを見て思った。「私、やれるかも」
音楽家を目指して音楽大学へ進学した。
ある時、大学の先生から話があった。「本気でやりたいの?」「売れても地獄。売れなくても地獄」だよ、と。
言われた言葉に違和感はあったが、とうとう夢と念願かない20歳でデビューした。
しかし月一回の音楽の仕事とバイトの日々は、イメージとは違った。
生活は決して華やかではなく、何も変わらない。
「売れる曲を書いて」「それ却下」もらう仕事は自分の書きたい曲、歌いたい音楽ではなかった。世界が遠くなっていく感覚に…。
とうとうパニック障害、心の病になった。
3年間うつを患っていた期間、それでもいろいろな曲を書いている。
「♫・・・目まぐるしい時代の中で、自分の夢も見失いかけていた
両手を高く空に掲げて、自分で描いてた夢をつかみ取ろう
遅くはないさ どんな時でも
いま君がいるそこが 確かなスタートだから・・・♪」
いま思うのは、喜びも悲しみも人一倍感じないと相手には伝えられない。
いろんな経験は、いろんな人の心を打つ曲を書く原動力になるから。
もう一つ。
自分の腕には生まれつき大きなあざがあり、こんなエピソードがある。
仕事のステージでノースリーブの衣装を着て歌った。
主催者から「歌は良かったけど、ステージを下りたら(上着を)はおりなさい」と言われ、その夜ひとりで涙した。
「あざは隠さないといけない?」「隠せない人はどうするの?」
しかし次の日、別のステージの主催者から、真逆の言葉「僕は誇らしい」と言われた。
同じものを見ても、人によってとらえ方が違うんだ。見方が変わると景色は変わる。大事なのは、自分がどう生きたいかだ。
自分の喜びは、好きな話と歌で皆の共感を呼ぶこと。
世の中をもっと生きやすく、皆が輝ける場所にしていこう。
そのためのMICAさんの挑戦は続きます。
素敵な歌声に、じっと目を閉じて聴く人、涙をぬぐう人…
メンバーもスタッフも、お話と音楽を通して心にさわやかな風が吹く体験をしました。
MICAさん、ありがとうございました!
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